【ダナン発】ダナン国際空港、VNeIDを活用した顔認証搭乗を導入 ― 身分証不要でスムーズな空の旅へ
2025年7月22日 ダナン — ベトナム中部の主要拠点であるダナン国際空港は、国内線利用者を対象に、顔認証(Face ID)を活用した新たな搭乗手続きシステムの運用を開始した。
これにより、従来必要だった紙の身分証明書や搭乗券の提示が不要となり、チェックインから搭乗までがよりスムーズになる。
この新システムは、ベトナム政府が推進する【デジタル身分証明アプリ「VNeID」】を活用して実現された。
VNeIDとは、日本でいう「マイナンバーカード」に相当するもので、国民の個人情報を一元的に管理し、行政手続きの簡素化やセキュリティ強化を目的に導入された国家IDシステムである。
今回の顔認証搭乗の対象となるのは、ベトジェットエア(Vietjet Air:証券コードVJC)およびベトナム航空(Vietnam Airlines:証券コードHVN)の国内線利用客。
利用者は、VNeIDアプリを起動し、「その他のサービス」から「航空手続き」→「オンラインチェックイン」を選択し、表示される指示に従って登録を行う。
その後、ダナン空港第1旅客ターミナル(T1)の保安検査場および搭乗ゲートで顔認証を行えば、手ぶらでの搭乗が可能となる。
なお、顔認証の対象は14歳以上のVNeID「レベル2」アカウント保持者で、VNeIDアプリの最新版が必要。システム障害時の対応として、空港側は念のため有効な身分証の携行を推奨している。
デジタル化による利便性と安全性の向上
この取り組みは、ベトナムにおけるデジタル行政の進展を象徴するものであり、旅行者にとっては以下のようなポジティブな効果が期待されている:
チェックインの迅速化:列に並ぶ時間や手続きの煩雑さが大幅に軽減される。
接触機会の低減:書類やチケットの受け渡しが不要になり、感染症リスクも軽減。
セキュリティ強化:VNeIDと顔認証を組み合わせることで、なりすましや不正利用を防止。
国家のIT化推進:空港を皮切りに、行政・医療・金融など他分野へのVNeID活用が加速する可能性も。
今回の導入を皮切りに、今後ハノイやホーチミンなど他の主要空港にも同様の仕組みが展開される見通しだ。
ベトナムの“スマート・エアポート化”が一歩前進した形だ。