2024年最新 ベトナム基本情報
ASEANの中でも3番目に人口が多く、安価な人件費の一方で労働者の質は高いと言われているベトナム。今後は人口1億人を突破すると言われており、生産拠点だけでなく、消費市場としても有望な国です。
ベトナム基本情報
GDP成長率7%台 急成長を維持するベトナム
ベトナム経済は1990年代以降、外国資本の進出ラッシュを受けて急成長を遂げてきました。1990年から2000年までの10年間でGDPは2倍以上に伸び、2019年のGDP成長率は7.0%、前年の2018年に続いて7%台を維持し、政府目標の6.6~6.8%を上回り、コロナ直前までは過去10年間で最も高い成長率を記録していた急成長中のベトナム。
2020年はコロナの影響で2.91%にとどまりましたが、東南アジアで唯一のプラス成長となりました。
この急激な成長の背景には、以前の社会主義経済から市場経済への転換を図った「ドイモイ政策」、米国の経済封鎖解除、WTO加盟などがあり、GDPは2012年の時点で、ドイモイ政策前の約9倍にも達しています。
ベトナムGDPの推移
地理・国土
ベトナムの国土面積は、日本から九州を引いた面積に等しく、人口は最近1億人を突破したばかりです。人口は2023年に世界第15位、東南アジアでは、インドネシア、フィリピンに次ぎ、第3位となっています。
国連の情報によると、日本の2023年の平均年齢は49歳であるのに対し、ベトナムの平均年齢は32.8歳と、日本に比べ若い人口構成であり、安価で豊富な労働力が魅力的です。
気候
ハノイがある北部は亜熱帯気候で四季があり、年間の温度差が激しく、11月~4月の朝晩は寒くなります。1~2月が最も寒く、7月~8月が最も暑いです。
ホーチミンがある南部は熱帯モンスーン気候で乾季と雨季に分かれています。平均が27度であり、年間を通して高温地帯となっています。雨季は5月~10月で乾季は11月~4月。雨季の始まる4月~5月が最も暑い地域です。
ダナンは中部に位置し、5~9月が最も暑い時期となっています。乾季と雨季に分かれており、雨季は10月からで、12~2月が最も寒い時期となっています。