観光地としてのダナン

　ベトナム・ダナンは、近年、アジアでも有名なリゾートビーチとして知られています。成田、羽田空港から直行便で5時間、アジアのハワイと呼ばれますが、ハワイよりも物価はかなり低い都市です。
　そんな観光産業が発展し続けるダナンでは、多くの外資系企業が進出しています。
　今回は、観光地としてのダナンの魅力・特徴をまとめました。

この記事を読むとこれが分かる！

ダナンのシーズン

　ダナンの気候は、年により異なりますが、主なハイシーズンは3月から9月下旬にかけてとなり、この時期が一番観光客が来る時期となります。それ以降は雨季となり、年によっては、雨が降り続ける年もあります。観光客の数は雨季になると若干減少しますが、年末の時期や、2月の旧正月は観光客数は増加します。

観光客数・売上高

　ダナンの観光客数は、2019年まで年々増加しており、2019年の国内外からの観光客数、観光産業収益は過去最高となりました。

ダナンが観光地として注目される
4つの理由

メディアからの注目

　ダナンは、近年、日本にとどまらず、世界中から人気旅行先として注目度が高まっています。

グーグル人気旅行先ランキング第一位

　インターネット検索大手の米グーグルふぁ2020年初めに、2020年の注目すべき人気旅行先ランキングを発表しました。ダナンは、人気都市ソウル、東京、マルセイユを抑えて、第一位にランクイン。これは、グーグルが旅行先におけるホテル検索数に基づいて統計を出したものです。
　ダナンの検索数がいかに急上昇していたのが分かります。

日本でのTV番組露出・日本の芸能人のお忍び旅行先として話題に

　人気アイドルである元AKB48の板野友美さん、嵐の櫻井翔さん、某国民的アイドルの元メンバーなど、日本の芸能人のお忍び旅行先としての人気も高まっています。
　また、旅行番組で有名な「世界さま～ぁリゾート」、日韓の有名アイドル、TWICEが出演する韓国の有名番組でも取り上げられ、その知名度は年々高まっています。

観光スポットの充実

　ダナンが観光地として注目を集める理由の一つとして、世界有数のビーチ、日帰りで行ける世界遺産など、観光スポットの充実さも魅力の一つです。

30ｋｍも続く美しいビーチ

　ダナンの30ｋｍも続く美しいビーチは、ニューヨークを拠点とする世界経済雑誌「フォーブス」が発表した「世界の魅惑のビーチベスト６」に選定されました。シーズン中は、このビーチ沿いには、ダナン名物の海鮮レストランや、お洒落なレストラン・バー、そしてビーチには外国人のサーファー、外国人観光客で賑わっています。

米CNNも絶賛　世界遺産ホイアン

16世紀末以降、ポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人などの商人が来航し、国際貿易として繁栄した街で、旧市街には、現在400年以上もの歴史を誇る古い建築物が残り、街ごとユネスコの文化遺産に登録されています。夜のランタンの灯りが魅力的なことから、米テレビ局CNNの世界で最もロマンチックな場所13選にも選ばれています。

かつてのベトナムの首都　フエ

　19～20世紀にかけてベトナムに存在していた阮朝の首都に定められていた街です。一部の歴史的建造物がユネスコの文化遺産、また、宮廷芸能である雅楽が無形文化遺産に登録されており、100年続いた王朝の建物や当時の生活などを体験することができます。

　その他にも、「ミーソン遺跡」という東南アジア最古のヒンドゥー教の遺跡や、手の上に橋がかかったインスタグラムでも話題の「ゴールデンブリッジ」、海も一望できるゴルフコースなど、ダナンでは充実した観光スポットが魅力です。

中国人・韓国人・日本人観光客市場
今後のポテンシャル

　ダナンの外国人観光客で多い国籍は、韓国人、中国人、日本人です。コロナ前も、この3か国からの観光客数が増加傾向にありました。コロナ後も、このそれぞれの観光客マーケットにはポテンシャルがあります。

中国人マーケット

　香港証券取引所に上場しているジャンケット事業会社であるサンシティグループの投資により開発中の大型カジノリゾート「HOIANA」が、段階的に既に一部オープンしています。現在も開発中であり、完成すれば、ベトナムでは2番目規模のカジノリゾートとなり、これにより、カジノのVIP中国人顧客を多く持つサンシティグループの集客により、今後ますます中国人VIP観光客が増加する見込みです。

韓国人マーケット

　コロナ前は、韓国からダナンへの直行便は、1日26便もありました。日経新聞によると、以前はグアム、ハワイなどが韓国人の人気旅行先でしたが、近場で物価の安いダナンの人気が急上昇。TWICEなど有名なK-POPアーティストもダナンを訪れています。

日本人マーケット

　地球の歩き方、人気番組での特集、有名芸能人のお忍び旅行などのメディアでの露出により、日本でもダナンが大きく注目されています。
　2018年、ダナン空港を経由して来越した日本人は16万人。某旅行代理店のスタッフの方によると、2019年のゴールデンウィークの日本人観光客数は過去最高値であったとのことです。
　また、2019年10月には、LCC航空であるベトジェットの羽田～ダナン線の就航が決定しました。コロナで一時フライトは休止しておりますが、ベトジェットも日本人観光客マーケットにポテンシャルを感じており、コロナがなければ、2020年は、2019年の予算の4倍である約6億円を日本人向けのプロモーションマーケティングに投下予定でした。

有名外資ホテルの進出

　ダナンには、多くの外資ホテル企業が進出しています。欧米系のホテルでは、ヒルトンやハイアット、マンダリンオリエンタルホテルなど名だたる外資ホテル企業が海沿いを中心に名を連ねています。既に完成済みのホテルは、シーズン中は満室になるなど、高い稼働率をあげています。
　日系ホテルでは、ホテル三日月、ルートイン、プリンスホテルが進出しています。

まとめ

　いかがでしたか？現在、コロナ禍で観光産業が一時停滞している状態ではありますが、コロナ後を見据え、日本、韓国、欧米系のホテル企業や大手ファンドがダナンの企業の買収、進出も検討しています。
　弊社では、こうしたホテル買収案件、レストランやホテルでのダナン進出、コロナ後を見据えた不動産購入をご検討されている方へのコンサルティングを行っております。
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